• 僕は何を隠そう結婚に失敗した口です。と言っても浮気をされたされないの話ではなく、要するにアレですよ、性格、いや、性の不一致です。
    元妻はセックス嫌いというわけでもなかったし、中イキはしなかったけれどクリならちゃんとイケる女性でした。
    だからセックスが楽しくないと言うことは無かったと思うのですが、本人曰く「濡れにくい」だそうで、それがコンプレックスだったのかも知れません。
    勿論僕も触ったり舐めたりしたのですが、そのこと自体でも彼女の濡れにくさのコンプレックスを刺激してしまったようです。
    一流大学を出てバリバリ仕事をしていた彼女は、プライドも高かったのだと思います。
    そんな風だったので徐々にセックスレス状態に陥ることになります。

    でも彼女は子供を産みたいと望みました。
    そこそこの年齢になっていたので猶予は余りありません。
    まさに子作りの為のセックス、それが又ドンぴしゃで一発妊娠だったのです。
    妊娠してしまえばセックスの必要はなくなり、子供が生まれればセックスどころの話ではなくなり、こうしてセックスレスは継続することになりました。

    そうは言っても僕も男です。したい時はシタいのです。
    しかし妻はちょっかいを出されることを嫌がります。眠い、疲れたと、まるでオッサンが言うような言葉で僕を拒否しました。
    ただ月に1度くらいはさすがに妻も拒否ばかりではと思ったのか、フェラはしてくれました。
    その時点でも挿入は嫌がっていて、やはり濡れないコンプレックスは相当なものだったのでしょう。
    クリを触れば妻は2分か3分くらいで身体をけいれんさせます。少し待って又触ればまたイキます。しかし、それでも挿入は嫌がるのです。
    確かに触っていても濡れないのは分かりました。指を入れようとするとちょっと痛がるくらいでしたから。


    ローションを使うとかオモチャを使うとも考えたのですが、たぶんそれは妻の拒絶感を余計に増長させると思いました。
    考えてみて下さい、もしもあなたがインポだったとします。求める妻が栄養ドリンクだニンニクだと毎日のように食卓に並べたら悲壮感漂うでしょ?
    妻が気にしている部分には触れない、それが一番の愛情ではないかと思ったのです。
    そんな、月に一度くらいのスキンシップが日常になりました。
    ハダカになりもせず、僕はパジャマのズボンを脱ぎ、妻はパジャマもパンツも脱がないままにまさぐられる感じ。
    僕がイクまでに妻は3回か4回くらい身体を震わせ、そして僕がイッて終わる。
    たぶんそれは愛情などではなく義務感だったのだと思います。そんな行為よりも、ただ抱き合っていた方がよほど満たされたかも知れません。
    男はセックス産業にも金を払うくらいですから、見ず知らずのオンナとだってセックスはします。

    それはむなしいと感じないのに、何故妻との行為はむなしいのか。
    そんな考えはやがて僕の頭の中に広がり、そもそもこの人と一緒に暮らすのに何の意味があるのだろうかと思い始めました。
    妻は良い母親だったと思います。料理も上手だし家事だってちゃんとやっている。会社の同僚が来れば綺麗な奥さんで料理もうまくて幸せですねと言われました。
    これが幸せなのだろうか。そうじゃない、美人でなくても、料理が出来なくても、一緒いいて暖かくなれるのが幸せなんじゃないのか。
    僕は仕事をして給料を運んでくる、妻は家にいて家事をこなす、どこから見ても普通の家庭が実は崩壊しはじめていたのです。

    スキンシップの名の下に、そんな行為は何となく続いていました。
    僕は一人で寝て、妻は子供と寝ていましたので寝室は別です。
    スキンシップは朝の事が多かったのです。夜は子供が寝ていないとか、見たいテレビがあるとかで妻は遅くまで起きていました。
    僕は翌日の仕事もあるので早寝しますし、そもそも疲れているので眠くなってしまうのです。
    あるとき妻は言いました、夜にしない?と。だって夜は時間が合わないじゃないか。

    何となくその言葉で、またスキンシップが遠のきます。
    かみ合わなくなった二人は、ほんの些細な出来事でどんどん離れていくのです。

    出産を経験すると女性は感じやすくなると聞いたことがあります。
    しかし妻は変わらないようでした。
    一度どうしても挿入したいからと妻を口説いたことがありました。
    念入りに触ったし、妻も少しは濡れている感じでした。
    しかしセックスレスの期間が長かったのか、妻は痛がって結局は出来ませんでした。
    インポの男性が今日こそはとチャレンジしてみたものの、結局ダメだったと考えてみて下さい。
    たぶん妻のショックは大きかったと思います。
    それ以来挿入をねだることはしませんでした。

    セックスレスでも仲良し夫婦はいるとは思いますが、ウチはやがて、余計に、ぎくしゃくし出しました。
    セックスレスだけではなく会話レスにもなり始めたのです。
    お互い仲良し夫婦だったらいくらでも解決の糸口はあっただろうに、それが言えないまま頑固になってしまったのです。
    そして離婚話になります。
    一人になるのは寂しいけれど、二人で居るのも寂しいとお互いが思い始めていました。

    大きな喧嘩をしたわけでもなく、何となく木の葉が散るように離婚したのです。
    僕は妻に悪いことをしたと思い、妻も後悔はあったと思います。
    しかし男と女の世界です、これはどうしようもない事実なのです。
    妻は子供を連れて実家に帰っていきました。一人になった僕は寂しさに耐えなければなりません。
    しかしその寂しさは妻がいなくなったことではなく、子供と離れたことのショックでした。

    僕はもう結婚などしたくはないと思いました。
    どうせ別れる日が来るのだから、だったら結婚なんかしなくて良い。
    しかしバツイチ男性はモテるのです。
    バツイチ女性からも声がかかり、ダンナのいる女性もアプローチしてきます。
    一人では不便だろうから洗濯をしてあげるとか、食事を作ってあげるとか、こんなにモテて良いのだろうかという状態でした。
    ただ僕も離婚したてだったので付き合うには至りませんでした。お願いだから放っておいて良いという感じで。

    所がオバサンってヤツは積極攻勢に出てくるもので、どこで調べたのか僕の住む所まで来てしまったのです。
    今で言うストーカですよ、これは。
    その人曰く、ダンナとはセックスレスだから、ダンナは家族であって恋人じゃないからセックスはしないでした。
    まあ料理を作ってくれるのは有り難かったのですが、お世辞にも美味しいとは言えないその味をかみしめてみた僕なのでした。
    当然彼女の目当てはセックスです。
    当たり前のように風呂を沸かし、当たり前のように風呂に入り、当たり前のようにバスタオル一枚で現れ、そしてそのバスタオルをすとんと落としました。

    さすがに彼女は積極的でした。
    消極的な妻とは大違いも良い所で、僕の上に乗ると小さな胸と大きなお尻を激しく動かすのでした。
    彼女は最初は言っていたんです、ダンナとセックスしても声など上げたことがない、僕は静かにセックスが出来るオンナだって。
    ところがどうして、隣に聞こえるのではないかという位の声です。
    「声が漏れる〜」と言って自分の手で口を押さえながら、何度もイク、イクと叫びます。
    こんなに気持ちの良いセックスは初めてだからと、何度も何度も上りつめます。
    僕にしても、余り反応しない妻とは大違いなこの女性とのセックスが楽しくもありました。
    彼女は自分でも言っていました、私って変態なのかしらと。どうしてこんなにセックスが好きになってしまったんでしょうと、それはこっちが聞きたいよと思いました。
    彼女は毎日のように訪ねてきて、セックスをして帰りました。
    子供やご主人にはなんと言って出てきているのだろうと気にはなりましたが、あえて触れはしませんでした。

    そんな生活が2ヶ月か3ヶ月続いたでしょうか。さすがに僕も疲れてきたのです。
    女性の精力?は凄いものがありますが、男はそうでもありません。
    そもそも40歳近い男が土日を除く平日毎日など、仕事だって嫌になるくらいなのですから耐力が持ちませんって。
    彼女にはオモチャを買い与える事にしました。
    自分でオモチャを使うのは嫌だというので、僕が代行して。しかしオモチャの方がタフだからと、彼女は結構お気に入りでした。
    僕とセックスしていてもたまに失神していましたが、オモチャとなると強烈で、白目をむいて気を失ってしまいます。

    一体オレは何をやっているんだ。
    彼女の為のセックスマシンじゃないか。君はオレの身体が目的だねって、いやいや、普通はそれは女性が言う言葉だろ。
    性の不一致… 又々その言葉が脳裏をよぎります。
    難しいなぁ、性の一致は。
    性より先に性格、ココロの一致だよなぁ。
    そんな事を考えながら彼女と別れることにしました。
    勿論彼女の前からさっさと姿を消すべく、夜逃げのように住所を変えたのです。
    そして又新たな女性と出会うというお話は次の号で。
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